こども園・幼稚園・保育園で給食会社を検討するとき、試食会を行うことがあります。

その際、どうしても一番気になるのが、

「おいしいかどうか」

ではないでしょうか。

もちろん、味はとても大切です。

しかし、私たちは実際に園給食に携わるなかで、試食会で確認していただきたいのは「その日の料理がおいしいか」だけではないと考えています。

なぜなら給食は、一度だけ食べる料理ではなく、子どもたちが年間を通して繰り返し食べる「毎日の食事」だからです。

1.子どもが毎日食べられる味になっているか

大人がおいしいと感じる料理と、子どもが毎日食べやすい料理は、必ずしも同じではありません。

味が濃い料理や分かりやすい味付けは、試食した瞬間には「おいしい」と感じやすいものです。

一方、園給食では、一食のおいしさだけでなく、

毎日食べても飽きにくいこと、素材そのものの味を感じられること、子どもの味覚形成につながること

も大切だと考えています。

試食会では、「おいしい・おいしくない」だけではなく、

この味を子どもたちに毎日食べてもらいたいと思えるか

という視点でも確認してみてください。

2.どんな食材を、なぜ使っているのか

見た目が同じ給食でも、使われている食材や調味料はさまざまです。

私たちが自然派給食で大切にしているのは、単に「身体によさそうなものを使う」ということではありません。

国産食材、植物性食材、化学調味料に頼らない味づくり、玄米菜食など、何を選び、なぜそれを子どもたちに食べてもらうのかという考え方があります。

試食会では料理だけを見るのではなく、

「この出汁は何で取っていますか」
「どんな調味料を使っていますか」
「食材を選ぶ基準はありますか」

といった質問をしてみると、その給食会社の考え方が見えてきます。

3.子どもの「食べる力」まで考えられているか

給食では、栄養価を満たすことだけでは十分ではありません。

どれだけ栄養バランスのよい献立でも、子どもがほとんど食べなければ、その栄養は身体には入りません。

実際の現場では、

「野菜をなかなか食べてくれない」
「初めて見る料理には手をつけない」
「白いご飯だけ食べる」

といったこともあります。

だからこそ私たちは、献立を作るだけではなく、どうすれば子どもが食べ物に興味を持ち、自分から食べてみようと思えるかまで考える必要があると思っています。

給食と食育は、別々のものではありません。

4.園と一緒に給食を育てていける会社か

給食会社を選ぶときに意外と見落とされやすいのが、導入後の関係です。

給食は、給食会社だけで完結するものではありません。

子どもの喫食状況を一番近くで見ている先生方から、

「この料理はよく食べていました」
「今日は少し残食が多かったです」
「最近このクラスではこんな傾向があります」

と教えていただくことがあります。

こうした現場の情報を給食会社が受け取り、献立や提供方法に反映していく。

私たちは、園と給食会社が一緒になって給食を育てていく関係がとても大切だと考えています。

5.試食後に「説明できる給食」になっているか

もう一つ大切なのが、保護者への説明です。

保護者の方から、

「どんな食材を使っているのですか」
「なぜこの給食に変えたのですか」
「子どもたちにどんな食事を届けようとしているのですか」

と聞かれたとき、園として説明できるでしょうか。

給食会社を変更するということは、単に仕入先を変更することではありません。

園が子どもたちの食をどう考えているのかを表す、一つの選択でもあります。

そのため私たちは、必要に応じて試食会だけでなく、職員への説明や保護者への説明など、給食開始までの導入支援も大切にしています。

試食会は「料理を評価する場」だけではありません

給食試食会というと、つい料理の味や見た目に目が向きます。

しかし、本当に確認したいのは、

「この会社と一緒に、子どもたちの毎日の食事をつくっていけるか」

ということではないでしょうか。

味。
食材。
子どもの喫食。
食育。
園との連携。
そして保護者への説明。

これらを含めて給食を考えることで、試食会の見え方も少し変わってきます。

セントラルフーズグループでは、給食を「料理を届けるだけの仕事」とは考えていません。

こども園・幼稚園・保育園の皆さまと一緒に、子どもたちの食べる力と、その先の健やかな成長につながる給食をつくっていくこと。

それが、私たちが自然派給食を通じて大切にしていることです。