結論|給食試食会は、味を確かめるだけでなく、給食への理解を深める機会です
こども園・幼稚園・保育園で給食会社の変更や新しい給食の導入を検討するとき、保護者や先生方を対象とした試食会が行われることがあります。
実際に料理を食べていただくことは、給食の特徴を知っていただくうえで、とても大切な機会です。
しかし、セントラルフーズグループでは、給食試食会は単に「おいしい」「おいしくない」を判断する場ではないと考えています。
どのような食材を使っているのか。
なぜ、その調理方法を選んでいるのか。
子どもたちに、どのような食事を届けたいのか。
料理の味だけでは伝わらない、給食づくりの考え方まで知っていただくことが重要だと思っています。
なぜ、給食の試食会が必要なのでしょうか?
給食会社のパンフレットや献立表には、さまざまな情報が掲載されています。
国産食材へのこだわり、栄養バランス、調理方法、食育への取り組み。
どれも給食会社を選ぶうえで大切な情報です。
しかし、実際に食べてみなければ分からないこともあります。
例えば、素材の味を活かした給食と聞いて、薄味を想像する方もいるかもしれません。
玄米を使用していると聞けば、硬くて子どもには食べにくいのではないかと心配されることもあるでしょう。
こうした疑問に対して、言葉で説明するだけでなく、実際の料理を通じて理解していただく。
そこに、試食会の大きな意味があります。
自然派給食で、実際に確かめていただきたいこと
セントラルフーズグループの自然派給食では、国産食材を基本に、玄米菜食の考え方や、素材の旨味を活かした調理を大切にしています。
その特徴を知っていただくために、例えば次のような料理を試食していただくことが考えられます。
玄米ごはんの柔らかさ
玄米は、白米に比べて硬いというイメージを持たれやすい食材です。
しかし、私たちの自然派給食では、玄米を十分に浸水させ、柔らかく炊き上げることを大切にしています。
試食会では、玄米を使っているという説明だけでなく、実際の柔らかさや食感を確かめていただくことに意味があります。
出汁を活かした味噌汁
自然派給食では、化学調味料に頼らず、昆布やかつお、いりこなどの旨味を活かした調理を行っています。
また、添加物を使用しないCFGオリジナルの備前味噌を取り入れています。
味噌汁は、出汁の取り方や具材の扱い方によっても味わいが変わります。
特別な料理ではなく、毎日のように登場する身近な料理だからこそ、私たちの調理への考え方を感じていただけると思います。
野菜本来のおいしさ
私たちが大切にしている調理技術の一つに、素材の旨味をできるだけ逃さない「蒸す」という調理方法があります。
野菜の種類によっては、蒸すことで水に溶けやすい成分の流出を抑えながら、素材の甘味や旨味を活かすことができます。
調味料の味だけではなく、野菜そのもののおいしさを感じられるか。
そんな視点でも、料理を味わっていただきたいと考えています。
大人がおいしいと感じることと、子どもが食べやすいことは違います
ここは、給食試食会で特に大切にしたいポイントです。
保護者や先生方が「おいしい」と評価した料理でも、必ずしもすべての子どもが同じように食べられるとは限りません。
例えば、野菜の大きさや硬さ。
大人にはちょうどよい食感でも、子どもにとっては食べにくい場合があります。
また、普段食べ慣れていない食材には、最初は抵抗を感じる子どももいるでしょう。
だからこそ、試食会では味だけでなく、実際に子どもたちが食べることを想像しながら、料理を評価することが重要です。
特に、こども園・幼稚園・保育園では、年齢や発達段階によって食べる力が異なります。
試食会で提供する料理と、実際に子どもたちへ提供する料理の切り方や硬さが異なる場合には、その違いも説明する必要があります。
給食会社が伝えるべきなのは、食材へのこだわりだけではありません
試食会では、使用している食材の産地や品質について説明することがあります。
もちろん、それも大切です。
しかし、私たちは食材へのこだわりだけで給食の価値を伝えることはできないと考えています。
例えば、セントラルフーズグループでは、岡山県北部の鏡野町で育てられたお米を使用しています。
また、連島れんこんを使ったコロッケなど、地域の特色ある食材を活かしたオリジナル商品も開発しています。
こうした食材を選ぶ理由とともに、どのように調理し、どのようなおいしさを子どもたちに届けようとしているのか。
その部分までお伝えすることが重要です。
良い食材を選ぶことと、その食材をおいしい料理に仕上げることは、別の専門性です。
私たちは、その両方を大切にしています。
試食会でいただいた意見を、どう活かすのか?
試食会で重要なのは、料理を食べていただいた後です。
例えば、保護者から次のような声があったとします。
「玄米が思っていたより柔らかかった」
「出汁の味がしっかりしている」
「この野菜の大きさで、年少児も食べられるのでしょうか?」
こうした声には、給食会社にとって大切な情報が含まれています。
特に、疑問や不安の声は、給食づくりを見直すきっかけになります。
ただし、試食会で大人から高い評価をいただいたとしても、それだけで子どもたちの喫食状況まで判断することはできません。
実際に給食が始まってから、子どもたちがどのように食べているのか。
どの料理がよく食べられているのか。
食べにくそうにしている料理はないか。
園の先生方との情報共有を通じて、継続的に確認していく必要があります。
試食会は、給食の完成を披露する場ではなく、より良い給食をつくるための対話の始まりでもあるのです。
私たちが考える、給食試食会の本当の価値
こども園・幼稚園・保育園にとって、給食は毎日の教育・保育を支える大切なものです。
そして、保護者にとっても、子どもが園で何を食べているのかは、大きな関心事だと思います。
セントラルフーズグループでは、給食会社が一方的に自社の良さを伝えるだけでは、十分ではないと考えています。
園がどのような給食を目指しているのか。
保護者は何を大切にしているのか。
そして、子どもたちはどのような食事を楽しんでいるのか。
そうした思いを共有しながら、給食をつくっていくことが重要です。
私たちの自然派給食には、玄米菜食や国産食材、出汁、調理方法など、さまざまなこだわりがあります。
しかし、それらはすべて、子どもたちにおいしい給食を届けるためのものです。
試食会で本当に伝えたいのは、料理のおいしさだけでなく、そのおいしさを生み出す考え方と、子どもたちの食事に向き合う姿勢です。
実際に食べて、知って、疑問を伝え、理解を深める。
そんな機会を園や保護者の皆さまと大切にしながら、セントラルフーズグループは、これからも子どもたちの毎日の給食をより良いものにしていきたいと考えています。
