結論|玄米は「硬くて食べにくい」とは限りません
「玄米は身体に良さそうだけど、子どもには硬いのでは?」
こども園・幼稚園・保育園で玄米給食を検討するとき、このような疑問を持たれることがあります。
確かに、玄米は白米と比べて表面に糠層が残っているため、炊き方によっては硬さやパサつきを感じやすいお米です。
しかし、セントラルフーズグループの自然派給食では、玄米を十分に浸水させ、柔らかく炊き上げることを大切にしています。
私たちが目指しているのは、栄養があるから我慢して食べる玄米ではありません。
子どもたちがおいしく食べられる玄米ごはんです。
なぜ自然派給食では玄米を取り入れているのか?
玄米と白米の大きな違いは、精米の程度にあります。
白米は精米によって糠層や胚芽の大部分が取り除かれますが、玄米にはこれらが残っています。
そのため、玄米には白米と比べて食物繊維やビタミンB群、ミネラルなどが多く含まれています。
セントラルフーズグループでは、食材が本来持っているものを、できるだけ丸ごといただくという考え方を大切にしています。
玄米を取り入れているのも、その考え方の一つです。
ただし、玄米を食べれば、それだけで必要な栄養がすべて満たされるわけではありません。
大切なのは、玄米だけに特別な効果を期待するのではなく、毎日の献立全体で栄養バランスを整えることです。
玄米のおいしさを左右するのは、炊く前の準備
玄米給食で重要になるのが、炊飯前の浸水です。
玄米は白米よりも水が内部に浸透しにくいため、適切な浸水と加熱が必要になります。
十分に吸水させずに炊くと、芯が残ったり、硬さを感じたりする原因になります。
セントラルフーズグループの自然派給食では、玄米をしっかり浸水させ、柔らかく炊き上げることを基本としています。
ここで大切なのは、玄米だから多少硬くても仕方がないと考えないことです。
子どもたちに提供する以上、玄米であっても食べやすい状態に仕上げることが、給食会社の仕事だと考えています。
浸水時間や炊飯条件は、お米の状態や使用する設備などによっても変わります。
そのため、単に決められた時間だけ炊くのではなく、炊き上がりの状態を確認することが重要です。
実際の給食現場では、栄養価だけで判断できません
こども園・幼稚園・保育園の給食で玄米を提供する場合、大人向けの健康食と同じ考え方では十分ではありません。
子どもたちは年齢によって、噛む力や飲み込む力が異なります。
また、同じ年齢でも食べる速さや食感の好みには個人差があります。
そのため、玄米の栄養価が高いという理由だけで、すべての子どもに同じ状態のごはんを提供すればよいわけではありません。
特に乳幼児への提供では、発達段階や咀嚼・嚥下の状況を踏まえ、必要に応じて提供形態を調整することが大切です。
私たちは、給食の品質を考えるとき、食材の良さと同じくらい、調理の仕上がりが重要だと考えています。
どれほど良い食材を使っても、子どもたちが食べにくい状態では、その価値を十分に届けることはできません。
玄米を食べない理由は、本当に味なのでしょうか?
玄米を残す子どもがいた場合、単純に「玄米が嫌い」と判断してよいのでしょうか。
例えば、硬さが気になるのかもしれません。
口の中に残る食感が苦手なのかもしれません。
あるいは、普段家庭で食べている白米との違いに戸惑っている可能性もあります。
こうした理由は、残食量だけを見ていても分かりません。
給食会社にとって大切なのは、園の先生方から子どもたちの食べる様子を教えていただくことです。
「今日はよく食べていた」
「少し食べにくそうだった」
そんな日常の情報が、調理方法を見直すきっかけになります。
食べ残しを数字として捉えるだけでなく、その背景を考えること。
それが、子どもたちの食事をつくる給食会社に求められる姿勢だと思います。
自然派給食は、食材の良さを押しつけるものではありません
セントラルフーズグループでは、岡山県北部の鏡野町で育てられたお米を使用しています。
寒暖差があり、きれいな水に恵まれた地域のお米です。
私たちは、こうした産地へのこだわりも大切にしています。
しかし、良いお米を選んだから、それだけで良い給食になるとは考えていません。
玄米であれば、適切に浸水させ、柔らかく炊く。
野菜であれば、素材の旨味をできるだけ逃さないように調理する。
出汁であれば、素材の持つ風味や旨味を活かす。
食材の特徴を理解し、それぞれに合った調理を行うことが重要です。
そして何より、子どもたちが食事を楽しめること。
「身体に良いものを食べさせる」という考え方だけではなく、「おいしいから食べたい」と感じてもらえること。
そこに、私たちが目指す自然派給食の姿があります。
玄米給食で大切なのは、玄米を使うこと自体ではありません
玄米は、白米とは異なる栄養的な特徴を持つ食材です。
しかし、玄米を使っているという事実だけで、給食の品質が決まるわけではありません。
どんなお米を選んでいるのか。
どのように浸水させ、炊き上げているのか。
子どもたちが無理なく食べられる状態になっているのか。
そして、実際に子どもたちはどのように食べているのか。
こうした一つひとつの積み重ねが、給食の品質につながっていきます。
セントラルフーズグループの自然派給食では、玄米菜食の考え方を取り入れながら、食材本来のおいしさを活かす調理を大切にしています。
玄米を食べてもらうことが目的ではなく、玄米のおいしさを知ってもらうこと。
そして、毎日の給食を通じて、子どもたちがさまざまな食材に親しみ、食べる楽しさを感じられること。
私たちはこれからも、食材へのこだわりと調理技術の両方を大切にしながら、こども園・幼稚園・保育園の子どもたちに、おいしい自然派給食を届けていきたいと考えています。
