結論|残食量だけでは、子どもが食べない理由は分かりません
こども園・幼稚園・保育園の給食で、「最近、子どもたちがよく残しています」と聞くことがあります。
そのとき、私たちが大切にしているのは、すぐに「味付けを変えよう」「子どもが好きな献立を増やそう」と考えないことです。
なぜなら、同じ「残す」という結果でも、その理由は一人ひとり違うからです。
味なのか。食材なのか。硬さなのか。大きさなのか。見た目なのか。それとも、その食材を食べ慣れていないだけなのか。
給食会社に必要なのは、残食率という数字を見ることだけではなく、実際に子どもがどう食べているかを見ることだと、セントラルフーズグループは考えています。
「人気メニューを増やせばいい」とは限らない
子どもの完食だけを目的にすれば、食べ慣れた料理や人気メニューを中心にする方法もあります。
しかし、私たちが考える園給食の役割は、それだけではありません。
こども園・幼稚園・保育園は、子どもたちが家庭以外でさまざまな食材や料理に出会う大切な場所でもあります。
最初は苦手だった野菜でも、調理方法を変えることで食べられることがあります。
一度目は残しても、何度か給食で出会ううちに口にできるようになることもあります。
だからこそ、「残した=その献立は失敗」と単純に判断しないことが大切です。
実際の現場では「何を残したか」まで見ます
例えば、野菜のおかずが残っていたとします。
ここで「野菜が嫌いなんだ」で終わってしまえば、改善の手掛かりはありません。
私たちは現場から、
「どの食材が残っていたのか」
「特定のクラスだけなのか」
「切り方や大きさはどうだったか」
「味付けはどうだったか」
「同じ食材でも別の料理なら食べているか」
といった情報を集めます。
給食室だけでは分からないこともあります。
毎日子どもたちと一緒にいる先生だから気付けることがありますし、家庭での食べ方を知る保護者だから分かることもあります。
だから、給食会社・園・先生・保護者がそれぞれ持っている情報をつなぐことが重要になります。
完食は「目的」ではなく、食の経験を広げた結果
セントラルフーズグループの自然派給食では、国産を中心とした食材や玄米菜食などを取り入れながら、子どもたちの食の経験を広げることを大切にしています。
もちろん、たくさん食べてもらえればうれしい。
でも、「全部食べさせること」だけがゴールではありません。
昨日まで食べなかったものを一口食べてみた。
知らなかった食材の名前を覚えた。
給食をきっかけに家庭でも食べてみた。
こうした小さな変化も、私たちは給食の大切な成果だと考えています。
残食を見る。その向こうにいる子どもを見る。
数字だけで給食を評価するのではなく、一人ひとりの「食べる経験」を少しずつ豊かにしていく。
それが、こども園・幼稚園・保育園の給食に関わる会社として、私たちが大切にしている考え方です。
