結論|自然派給食が大切にしているのは「出汁」と「旨みを逃さない調理」です

こども園・幼稚園・保育園の給食では、「子どもがなかなか野菜を食べてくれない」という声を聞くことがあります。

細かく刻む。濃い味付けにする。好きな料理に混ぜ込む。

いろいろな方法がありますが、自然派給食では少し違う考え方をしています。

大切にしているのは、出汁の旨みを活かすこと。そして、野菜そのものが持っている旨みをできるだけ逃さないこと。

「野菜をどうやって食べさせるか」ではなく、野菜そのものをおいしくすることから考えます。

味付けを濃くする前に、出汁を大切にする

子どもに食べてもらおうとすると、つい味を濃くしたくなります。

しかし私たちがまず大切にするのは、調味料を増やすことではありません。

料理の土台となる出汁です。

出汁の旨みがしっかりしていれば、必要以上に濃い味付けをしなくても、料理のおいしさを感じやすくなります。

野菜の味を消してしまうのではなく、野菜が持つ味と出汁の旨みを合わせる。

自然派給食では、この「旨み」を毎日の給食づくりで大切にしています。

もう一つのポイントは「旨みを逃さない調理法」

そして、出汁と同じくらい大切にしているのが調理方法です。

野菜は、同じ食材でも調理の仕方によって味や食感が変わります。

自然派給食では、野菜が本来持っている水分や甘み、旨みをできるだけ逃さない調理法を取り入れています。

これは、単に柔らかくするための調理ではありません。

食材そのもののおいしさを引き出し、子どもたちに「野菜っておいしい」と感じてもらうための工夫です。

現場で感じるのは「野菜嫌い」と決めつけないこと

給食の現場にいると、野菜そのものが嫌いなのではなく、調理された状態によって食べたり、食べなかったりする子どもがいることが分かります。

だから私たちは、残食だけを見て「この野菜は子どもに人気がない」と判断するのではなく、どう調理したときに食べてくれたのかも大切にします。

食材を変える前に、料理のつくり方を考える。

ここには、毎日子どもたちの給食をつくっている現場だからこそ分かることがあります。

野菜を「食べさせる」のではなく、おいしくする

野菜を細かくして分からなくすることも、濃い味で野菜の味を隠すこともできます。

でも、それだけでは子どもが野菜そのもののおいしさを知る機会にはなりません。

出汁を大切にする。
食材の旨みを逃さない。
そして、野菜そのものをおいしく調理する。

自然派給食では、こうした毎日の積み重ねによって、子どもたちが野菜に親しんでいくことを大切にしています。